【この記事は2021年4月現在の内容です。】
今、多くの日本人がビットコインに高い関心を寄せています。
DMM Bitcoinのローラさん、ザイフの剛力彩芽さん、ビットフライヤーの成海璃子さん、コインチェックの出川哲朗さんなどをテレビCMに起用しているため、そこから興味を持つ方も多いでしょう。
その反面、ビットコインやブロックチェーン技術は仕組みが難しく、大きな利益を上げて喜んでいるのはゲーム感覚で投資をしている若者が目立ちます。
そこで今回の記事では「暗号資産投資を始める前に知っておくべき5つのこと」について、老若男女、誰にでもわかるようにやさしく説明します。
Contents
知っておきたいこと1:暗号資産とは?
暗号資産とは、円やドルと同じ「通貨」ですが、手で触れることができない「データ上の通貨」です。
また、円やドルといった「法定通貨(暗号資産ではフィアットという単語で使われるので覚えておきましょう)」と違って国境のない「無国籍通貨」ですから、世界中で利用可能です。
よく見かける、金ぴかのコインにビットコインのマークが刻まれたものは単なるイメージです。本当は実在しませんよ。
暗号資産は「データ上の通貨」ですが、イオンのWAON・セブンイレブンのnanaco・ウェブマネーなどの電子マネーとは違います。
例えば、WAONにチャージしてしまった日本円は、出金することも、他の通貨に換金することもできません。
ですが暗号資産なら、例えば、スマホのアプリには暗号資産を保管できる専用のウォレット(暗号資産用のお財布アプリ)があります。
スマホをレジにかざせば店頭決済できますし、友人に借りたお金をそのウォレットから送金して返すこともできます。余った暗号資産は取引所で売却して日本円に戻す(換金する)こともできます(ここが電子マネーとの決定的な違いです!)。
あまり難しく考えず、
暗号資産とは、国境のない新しい時代のお金「世界共通の次世代通貨」
…と受け止めれば十分ですよ。
知っておきたいこと2:ビットコインとは?
ビットコインとは、今から約9年前にこの世界で一番最初に作られた暗号資産第1号になります。
また、ビットコインは「P2P方式」を採用していることも知られています。
P2P(ピアツーピア)方式とは?
P2P方式とは、ビットコインの場合、『対等な(身分などの差別がない)』端末同士で協力し合い、ビットコインの過去のデータをすべて保存し、なおかつビットコインの送金が正しいものであるかをチェックするネットワークです。
端末とは、ネットに接続されたコンピューターのことで、ノードと呼ばれることもありますが意味は同じです。
P2P方式は端末同士が信頼し合って成立しているため、ビットコインには管理者はいません。
ですが開発チームは存在しているため、今なおビットコインは進化し続けています。
ちなみに…
P2P方式は、ビットコイン以降の暗号資産にも引き継がれていますよ。
このような仕組みは「分散型」とも呼ばれます。
暗号資産の世界では、分散型という単語が日常的に出てくるので、今ここで覚えてしまいましょう。
知っておきたいこと3:ブロックチェーンとは?
ブロックチェーン技術は少し難しいので段階を経て説明しますね。
ブロックチェーンの「ブロック」とは?
暗号資産の場合のブロックとは、トランザクションと呼ばれる取引の送金記録をまとめたものです。
例えば、私が保有しているビットコイン1BTCの中から、友人宛てに0.1BTC送金したい場合、その送金取引の情報がトランザクションになります。そして多数のビットコインユーザーが作成したトランザクションの集まりがブロックに記録されるのですね。
ブロックチェーンとは?
ビットコインの場合、ブロックは約10分ごとに新しく作られていきます。
このブロックは1ずつ重なっていくため、鎖を連想させることから、これをブロックチェーンと呼ぶのです。
送金時間との関係性?
ビットコインの送金時間が約10分というのは、ブロックが作られる10分という間隔に起因します。
ブロックが完成する=トランザクションの認証作業が完了
…を意味するからです。
なので、ビットコインの送金依頼であるトランザクションが少ない時には、約10分で送金が完了します。
ちなみに、ブロックの作成時間が短い暗号資産も存在していて、コインチェックで不正流出したネム(NEM)は約1分です。
ブロックサイズが存在する?
ビットコインであればブロックサイズは1MBです。
このため、送金依頼が殺到すると、10分が経過するより前にブロックに書き込まれるデータがいっぱいになってしまいます。
すると、送金待ちのトランザクションがどんどん増えていきます。
送金詰まりという現象が起きてしまうこともあります。
取引所からの送金時間は?
実は暗号資産取引所から暗号資産を送金する場合、私たちは送金先に直接送金することはできないのです。
資金の流れは、
取引所の自分のウォレット→取引所のウォレット→送金先のウォレット
…になります。
ということは、取引所のスタッフさんが自分の送金依頼を行ってくれるまで待つしかないのです。
このため、取引所からの送金は、土日祝日や深夜早朝など、人手が少ない時には送金に時間がかかるケースも発生します。
ブロックチェーンの特徴は?
ブロックチェーン最大の特徴は「改ざんできない(不正ができない)」です。
ビットコインのデータが記録されたブロックチェーンは、P2P方式によって多くの端末が保管していますよね。
ビットコインを不正に入手してやろう、過去のデータを書き換えてこっそり使用したことをごまかそう、偽物のビットコインのデータを紛れ込ませよう
…と考えた場合には、ビットコインのデータを保管している全ての端末のデータを一斉に書き換えないといけません。
これは事実上不可能とされるので、現実的にはブロックチェーンは改ざんできないと言われるのです。
知っておきたいこと4:取引所とは?
取引所とは、暗号資産を売買する場所のことです。
ですが、売買できればどこでも良いわけではありません。
当サイトでは、日本国内の取引所は金融庁から認められた業者をおススメしています。
金融庁登録とは?
金融庁では、顧客の資産と会社の資金とを分別管理しているか、セキュリティ対策をとっているか、マネーロンダリング防止に努めているかなどを厳しくチェックして、登録業者を選定しています。
必ずしも安心できるわけではありませんし、何か保証があるわけでもありません。
ですが、コインチェックのような「ずさんな資金管理が原因」の暗号資産不正流出事件は起きないと思われます。
金融庁登録済みの暗号資産交換業者は?
- 株式会社マネーパートナーズ
- QUOINE株式会社
- 株式会社bitFlyer
- ビットバンク株式会社
- SBI VCトレード株式会社
- GMOコイン株式会社
- フォビジャパン株式会社
- BTCボックス株式会社
- 株式会社ビットポイントジャパン
- 株式会社DMM Bitcoin
- TaoTao株式会社
- Bitgate株式会社
- 株式会社BITOCEAN
- コインチェック株式会社
- 楽天ウォレット株式会社
- 株式会社ディーカレット
- 株式会社フィスコ暗号資産取引所
- 株式会社Zaif
- 株式会社Xtheta
- FXcoin株式会社
以上20社となります。
日本で暗号資産を売買するなら、この登録業者の利用をおススメしますよ。
Zaif(ザイフ)の口座開設&登録方法を徹底図解!本人確認書類や2段階認証について!
bitbank(ビットバンク)の口座開設登録方法!送金や出金入金など使い方解説【2023最新】
DMM Bitcoinの口座登録方法!開設時間(期間)や出金(送金)手数料は?
非公開: Liquid(リキッド)の口座開設登録方法!本人確認書類や二段階認証も解説!
暗号資産のみなし業者とは?
暗号資産のみなし業者とは、金融庁から正式に認められていない取引所のことを指します。
コインチェックもみなし業者でしたね。
自分の大切な資金を預ける取引所ですから、少しでも安心できるところを選びましょう。
取引所を選ぶポイントは?
金融庁登録済みの20社の中から自分にピッタリの取引所を選ぶとなると迷いますね。
【初心者でも売買しやすい取引所】
GMOコインがおススメです。
【慣れてきたらこちらの取引所を】
暗号資産売買を理解して、慣れてきたらLiquidなどをおススメしますよ。
こちらの取引所では、スプレット(価格差)が狭い取引を利用できるため、利益を上げやすくなります。
その反面、売買のやり方が初心者には少し難しいのですね。
知っておきたいこと5:メリットとリスクとは?
投資をする上で、メリットとリスクは必ずセットで考えないといけません。
暗号資産に投資をするメリットとは?
暗号資産はこれから発展していくであろう投資のジャンルですし、暗号資産マーケットはボラティリティと呼ばれる価格の上下の値幅が大きいことが特徴です。
わずか半年や1年ほどで数十倍・数百倍にも価格が上昇するため、株やFXでは考えられないほどの利益が上げられます。一攫千金を狙っている投資家が多いのですね。
暗号資産に投資をするリスクとは?
投資にはリスクがつきものですし、それに加えて、暗号資産特有のリスクも存在します。
→投資ですから、購入した金額よりも価格が下がってしまい損をすることもあります。
→暗号資産は未成熟な投資ジャンルゆえに、取り巻く環境も発展途上です。取引所のシステムが不安定で、サーバがダウンすることもあり、取引したい時に取引所にログインできなくなるケースもあります。
→また、マーケット参加者が少ないため、簡単に価格が操作されてしまいます。
→現在の取引所は信託保全を行っていません。ハッキングされるなどして取引所が破綻すると、預けていた資金は返ってきません。
→購入した暗号資産を資金移動させるときに間違った送金アドレスに送ってしまうと、永遠に取り戻せなくなります。
まとめ
暗号資産はこれから大きく発展していく投資ジャンルです。
大きな利益が期待できる反面、大きく価格が下がるリスクも抱えています。
投資をするのであれば、向こう数年は使い道のないお金で投資することをおススメします。
また、取引所がハッキングされるリスクに関しては防衛策があります。購入した暗号資産は取引所に預けっぱなしにするのではなく、専用の「ウォレット」に移動させるのです。ウォレットの多くは無料で利用できますし、もし大量に購入したのであれば「LedgerNanoS」のようなハードウェアウォレットを購入してそこに保管しましょう。